それでも

生きていくのってむずかしい。

伝統

私は、伝統が必ずしもいちばん良いものだとは思わない。

「今まで大丈夫だったから」

「今までずっとこれでやってきたんだから」

ノー思考での継承。とりあえず続けているだけ。

はあ。そうですか…。しか感想は出てこない。

 

ただ、一度やめてしまったものはなかなか復活しないし、壊してしまったりしたら二度と戻ってこないこともわかってる。

 

私が子どもを産みたくないのと一緒。

私が子どもを産まなければ、そこで私の血は途絶えてしまう。

私が死んだら、そこでおしまい。二度と復活しない。

そのかわり、きょうだいや親戚が似た血を受け継いでいく。

血ってなんだろうね。今でもよくわからない。

両親から受け継いだもの。強制的に受け継がされたもの。

『私』ってなんだろう。

 

ここまで打って、小さい頃見たクレイアニメを思い出した。

同年代の人ならわかるはず。NHKでやってた、ハウスネイルってやつ。

いまぐぐったら正式名称は「ジャム・ザ・ハウスネイル」っていうんだって。

この主題歌、好きなんだー。「僕でありたい」。

 

猫が猫であるように、犬が犬であるように、全身全霊、僕でありたい。

 

これだけ。

いま思うとすごいね。短すぎ。川柳並み。でも、好き。

全身全霊自分でいたいって思ったことあんまりないけど、猫はそこにいるだけで猫だし、犬もそこにいるだけで犬。猫は生きてるだけで猫。猫として生まれて大きくなったら犬になれるかって言われたら、そんなことは多分、何らかの神がかった奇跡か、科学の大幅な進歩が起こらない限り、ない。

私だって、生きてるだけで私なんだよね。人間として生まれてしまったから、少なくとも死ぬまでは人間。それ以上でもそれ以下でもない。生きてるだけで自分。

だけど、なかなかこれがみとめられないんだよね。自己肯定感持ってないから。

少しずつ、少しずついま練習してる。自己肯定感を持つのはむずかしい。削ごうとしてくる人間を遮断するので精いっぱい。

 

話は最初に戻るけど、自己肯定感を削ごうとしてくる人間、すぐ「前はこうだったから」「みんなもこうしてるから」がだいたいついてくる。偏見かもしれない。ソースは私だからね。私の周りの削ごうとしてくる人はこう言うの。

「前」の何がいいんだろう。

なんで「前」と同じようにそうしなきゃいけないんですか?って聞くと、前からみんなこうやってるから!ってだいたい返事がある。そこに思考はない。

仕事にしろ、生活にしろ、具体的な回答はだいたい得られない。むしろ、「やりたくないからって文句を言うな」ってわがままなやつだ!ってレッテルを貼られる。貼るなよ。勝手に貼らないでくださーい!!

で、なんだっけ。そうそう、伝統。 日本は伝統的に、男が外で働いて女は家で働くって文化があるって言われる。 それって本当に良いことなのかな。必ずしもそうじゃないといけないわけじゃない。特にいま、労働力が不足しているから女性や高年齢者にも働いてもらおう、っていう意見をすごくよく聞く。基本的には反対じゃないよ。働きたい人は働けばいい。だけど、私はそもそもつらいことはしたくない。楽しいことだけしていたい。今の社会だと、死ぬまで働いて同時進行で結婚出産(3人以上!)をしないといけないって言われる。無理ゲー。まじ。やりたいとかやりたくないとかは置いといて、そんな生活、時間が足りない。1日は24時間しかないんだから。どうなってんだ。寝なきゃいいのか。そりゃ無理だ。AIにとってかわられる!って怖がってる人たちいるけどとってかわれるもんならどんどんとってかわってほしい。 なんだこの無駄な仕事…ってやつ、あるもん。家でも、楽できることは楽していいんだ。料理なんてしばらくしなくたってなにかしら食べれば生きていける。入浴と洗濯は…くさくなるからさすがにやろうね。 私も年齢を重ねて、度胸?肝?なんていうの?だんだん力がついてきたと思ってる。ただし、上には上がいっぱいいる。力ずくで押さえつけられる。伝統的なことが正しいんだ!だからやれ!って。 そんなら電気もガスも水道も使わないでくださいってはなしだよ。車なんてもってのほか。歩いてください。川が増水で荒れたときは堤防なんて作らずに神様を鎮めるために人柱として犠牲になってくださいってはなしだよ。 誰だってやだよそんなの。 みんなで楽していけばいいんだよ。私だけが楽をしたくて言ってるんじゃないよ。みんなが楽になればいいんだよ。 私もはやく楽になりたい。